「ヘナ」についての疑問、質問にお答えしていきます。
「ヘナQ&A」の回答は江口照久さん(「エムテック」代表、美容師)。インドヘナだけでなく、国産ヘナも知る「国産ヘナの生産者」。そしてプロヘナ、ヘナ歴25年のヘナ伝道師です。
Q 1回のヘナで効果を最大限に引き出すにはどうしたらいいですか?
一度のヘナ染めで最大限の効果を引き出す方法が知りたい。
どんなヘナパウダーを使うかが大事です。きめ細かいヘナか、ヘナに含まれているローソン染料がどれくらいか・・。ヘナパウダーに加える温湯の量でパウダーの粒度(粉の細かさ)、よし悪しがわかります。輸入ヘナより国産ヘナの方がローソン含有量が多い傾向にあります。
ヘナ染めも、毛質、白髪の量、白髪の色、ヘナペーストの粘性、ヘナの塗布量、ヘナの放置時間で染まり方が違ってきます。1回のヘナで効果を最大限に引き出すには、どんなヘナパウダーを選択するかがポイントになってきます。
ヘナのきめ細かさ、よし悪しを知るには温湯の量
きめ細かいヘナペーストは染まりがよいです。ヘナパウダーに加える温湯の量でパウダーの粒度(粉の細かさ)がわかります。
同じ粘性にパウダーを溶かした状態と仮定すると、ヘナ粉に対して2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、それ以上とヘナはさまざまな温湯の加える量の製品が存在します。パウダーを細かく加工するには、相応の手間とコストがかかります。
ヘナ粉に対して加える温湯が少ないほど粒度が細かい、加える温湯の量が多いヘナ製品は粉が粗いということになります。つまり、ヘナ粉の粒が細かいほど染料が濃いために白髪も濃く染まり、トリートメント効果も増し、艶感触も良好だと言えます。
温湯の量からヘナ商品を見てみましょう。これは、ヘナ製品の良し悪しを見分ける最も簡単な方法です。
染まり具合はローソン含有量
ヘナに含まれているローソン染料(ローソニア・アルバ)がタンパク質に絡みつき、髪や皮膚のタンパク質に付着し、髪の毛や皮膚が染色されます。ローソン量がどれくらいなのか、その値も大事です。
輸入ヘナより国産ヘナの方がローソン含有量が多い傾向にあります。また、安全性(重金属含有量)、日本人が作っている安心感などを考えると、すべてにおいて国産ヘナをおすすめします。
ヘナメーカー「エムテック」代表・美容師・ヘナインストラクター
ヘナ歴25年、ヘナ伝道師グッチ
ヘナ伝道師として22年、1000回以上の「ヘナ塾」を全国で開催。現在、沖縄うるま市で、ヘナの畑作り・栽培・加工・販売まで行なっている「国産ヘナの伝道師」。