ヘナ染め歴13年、「ヘナ愛」でボリュームのない細毛からツヤツヤ、コシの髪へ

山中登志子 50歳で美容師
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2022年11月3日、ヘナポータルサイト「ヘナ愛」をオープン! コロナ禍にあたためてきて、ようやくこの夏から動き出しました。

Wordプレスとにらめっこ・・・。まだまだ不慣れなところもありますが、一人でも多くの女性、男性の髪が健やかに、きれいになるように「ヘナ愛」を伝えていきます。

では、わたしが「ヘナ愛」に目覚めたのはなぜなのか? なぜ、50歳になってヘナ染め専門の美容師を目指したのか?

40代になって、もともと細毛な上、髪のボリュームのなさに悩んではいました。母はセルフのヘアカラーで脱毛し、かつらにまでなってしまいました(涙、涙・・・)。それが、いまではヘナで、50代、80代の私たちは艶々の髪をしています。

そんな母とわたしが「ヘナ愛」に目覚めるまでの髪のお話をします。

ずぼらなわたしが「ヘナ染め」を続けている

2010年からヘナをはじめたのでヘナ歴13年。『なっとく!のヘアカラー&ヘナ&美容室選び』(彩流社)執筆のとき、毎週違ったメーカーのヘナを試していました。

いまも、ヘナ100%商品をあれこれ試しています!

編集家@山中登志子
編集家@山中登志子

当時ダイソーでヘナが100円(80 g)で売っていたんですよね~~。でも、不純物がけっこう入っていた。

現在は白髪率30%くらい。後ろは黒いけど、こめかみのあたりはかなりの白髪。ヘナ100%のみ使用のセルフヘナを10日に1回。それもずぼらな私は3分染め! 年に数回プロにしっかり染めてもらっています。

ずぼらな私が続けている「3分ヘナ染め」をお教えします!<セルフヘナ>
10日に1回は100%ヘナで「セルフヘナ」を楽しんでいます。白髪をオレンジに染めるヘナも繰り返し染めているので濃い茶色になっています。わたしはとにかくずぼら~~。そんなわたしの「3分ヘナ染め」をご紹介します。ヘナ染めグッズも100均で800円(税別)で揃えました! 今回はほぼダイソー。

ヘアカラーヴァージンのままアラフォ―へ

「美容業界の革命児」森田要さんにお会いしたのは、2011年の年末のことです。青山の美容室「Kamidoko」はカラーリングだけではなく、パーマもしない美容室だと聞き、興味を持ちました。それから毎週、自宅でヘナ染め&トリートメントを楽しんできました。

「毛染めをしている人は肝機能が悪い」と化学が専門だった父から、小学校のときに聞かされました。毛染めはダメの言いつけを守ったおかげか、ヘアカラー(カラーリング)ヴァージンのままアラフォーとなり、生え際に白いものが見えはじめた2010年、偶然1カ月の間に3社のヘナの販売者と会う機会がありました(当時、いいものセレクション「通販あれこれ」店長をやっていました)。20代の頃、自然食宅配でヘナを販売していたので気にはなっていたのですが、紅茶で溶くとかあってめんどくさいなあ!と思っていました。

髪も“いいお年頃”になってきたので、何社かのヘナを数カ月に一度ていど試しはじめて数カ月した頃、森田さんのことを知りました。

人と商品の「中身」に人一倍関心、興味がある私は、商品の成分をチェックするのが趣味のようなものです。カラー剤のズラリと並ぶ成分にぞっとしながら、花王「ブローネヘアマニキュア」”脱毛”裁判などを報告してきました。

その一方で、パーマもすでに1995年頃からかけず、カットも1000円カット派だったので、日本全国にヘアカラー、カラーリングによる髪の”薬害”であふれかえっている事実に接することもなく、過ごしてきたのです。

天然パーマが残っていて、細毛でボリュームのなさは気になっていました。といっても合成シャンプーは使わず、石けんシャンプーでかれこれ20年近く過ごしてきたので、それほど悩ましい状態ではありませんでした。

40代以降のわたしの髪の状態です。だんだんボリュームが出てきて、つやつやしてきています。

母がヘアカラーで脱毛、かつらを愛用へ、ケミカルの恐ろしさ

2008年、自宅でカラーリング(ケミカルヘアカラー)をした母(当時71歳)が脱毛して、たいへんな目にあいました。長く放置すればよく染まると思ってしまった、薬剤のオーバータイムが原因だと思われますが、それからの母は「髪によい!」と宣伝する育毛剤、薬用シャンプーにはじまり、かつらにまで手を出すことになりました。

でも、薄毛、脱毛はかわらず、毎日髪の毛のことを考え、うつうつとしてメンタルもやられていました。

そんな田舎にいる母の姿を久しぶりに見てびっくり! とにかく「何もしないこと!」「洗うなら石けんシャンプー」と言って、いっさいの”あがき”をやめてもらいました。数カ月で、髪の毛が生えてきて元通りになりました。といっても、もともとは細毛。ケミカルヘアカラーにはやられやすい髪質です。

“薬害”の恐ろしさとともに、人間には自然治癒力が備わっていることを改めて感じた出来事でした。

1週間に1度、ヘナ3カ月でこんなに変わった! 「髪いいね!」

くせ毛でへなちょこ髪のわたしは「1週間に一度、ヘナを3カ月やってみたら変わるから」と森田さんにアドバイスされ、素直にはじめました。

手袋をつけて、ショートの髪にペースト状のヘナをペタペタ。塗る時間は約3分。タオルで巻いて1~2時間くらいして洗い流して、ドライヤーをかけて終わり。かかる費用も1回1000円(当時)くらいととってもリーゾナブル。ヘナをはじめてシャンプーも週2回くらいになったので、そのコストも減りました。

1年経って、頭頂部や横のところもかなりボリュームが出てきました。毎週やっているので、白髪部分はオレンジというよりもかなり深みが出ています。1年でカットした回数は3回。前髪の長さも気にならず、髪が自然に馴染んでいるのを感じます。さらに、トリートメント効果のすごさを実感中です。酸化染料によるカラーリングヴァージンの私は“薬害”にあわず、ヘナによる毛染めしか知らずにラッキーでした。

「3カ月後に自分で気づき、半年でまわりも髪の変化に気づくから」と森田さんはみなさんに言っていますが、かくいうわたしもちょうど3カ月経ったとき、テレビ朝日「サンデー・スクランブル」に出たとき「髪、変わったね」と何人もから言われました。それからまた半年過ぎたら、今度は「髪いいね!」と言われるようになりました。

なんにもわかっていない美容室で、髪を壊されることからそろそろ卒業しませんか?

カラーリングの真実を知ると、みなさん驚きます。”薬害”状態の髪、悲鳴をあげている髪を、本来の自分の髪に戻してあげてください。髪に、呼吸をさせてあげてください。

「きれいだね!!」と言われたい…何歳でも、ずーっと。

これから生涯、ヘナにお世話になることを決めたわたしはとても心地よい日々を送っています。おばあちゃんになったら真っ白な髪もいいなと思いつつ、ヘナの柿色、オレンジ髪もきっとすてきだと楽しみにしています。かなりずぼらで、めんどくさがりのこのわたしがずっとヘナを続けています。みなさんにもぜひ、この心地よさを楽しんでほしいです。

髪にも、その人の思想が現われています。

そして、これからは「自然主権」の時代です。そうでない企業や人は取り残されていくことでしょう。見せかけの「自然派」ももう通用しません。「自然」のほうが人を選ぶ時代で、選ばれる生き方ができたらという気持ちです。

ナチュラルヘナ100%の普及とともに、日本女性のたわわな黒髪の復権を祈ってやみません。「自然主権」のキーワードとともに、元気できれいな髪とともにすてきな年を一緒に重ねていきましょう。

そして、女性は「きれいだね」と言われると、何歳になってもうれしいものです。世の男性のみなさん、彼女やパートナー、お連れあいの髪がヘナで美しさや元気を取り戻したら、「きれいだね」と言ってあげてください。 (山中登志子)

*「新版 なっとく!のヘアカラー&ヘナ&美容室選び」(森田要&山中登志子)の「髪の自然主権」に加筆しました。

Bitly

【追記】かつらの母は85歳、ヘナでつやつやで「若いね!!」

ケミカルヘアカラーで脱毛し、かつら愛用者にまでなっていた母(現在、85歳)はヘナ愛用者。ヘナ歴6年くらいになります。白髪率も高く、ヘナだけではオレンジが強すぎるので、ヘナとインディゴの2度染めを続けています(ときどき、インディゴ入りヘナで1度染め)。

わたしが染めてあげられないときはダイソーのマルチシェイカーで手軽にヘナをつくって、セルフヘナも楽しんでいます。

「もう年だから!」なんてことはありません。

ケミカルヘアカラーと違って、長く放置すればよく染まるのが「ヘナ」です。時間も気になりません。「若いね」と言われて、髪もつやつやになるヘナ染めをとても気に入っています。

85歳の母のヘナ染め(ヘナ染め後、インディゴの二度染め)<2022年10月21日>

カラーリングなどでハゲてしまった人、こんなに母の髪は元気になっています。大丈夫! 薄毛、脱毛で悩むみなさん、あきらめないでくださいね。ヘナが救世主にきっとなるはず・・・。(山中登志子)

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