わたし(「ヘナ愛」管理人の山中登志子)は「買ってはいけない」とか「つけてはいけない化粧品」とか言ってきたので、ときどき「なんの化粧品を使っているのですか?」と聞かれたり、おすすめ化粧品をすすめられたりすることがあります。
髪もずぼら組ですが、顔もほぼノーメイク。石けん愛用でほぼ顔のお手入れはせず。ときどきのお出かけ時に、化粧を忘れないように、メイクをする暮らしです。
そんなわたしが、ファンだといっている化粧品会社があります。
今回は、なぜファンなのか、ノーメイク派になったのはなぜか? そして「ヘナ愛」をより深めるために、「ヘナ事典」をつくりたいと思っているのはなぜか? そんなお話をしていきます。
塗ればつっぱるから、また塗ってまたまたつっぱる化粧品
かれこれ20年前、「化粧品成分事典」(小沢王春監修、 2003/7/1)、「プチ事典 読む化粧品―肌が変わるコスメ選びが変わる」( 2005/4/1)を編集しました。
ゼノア化粧料本舗(東京美容科学研究所)の社長でもあった小澤王春さんは、化粧品の開発に生涯をかけてきました。合成洗剤の主原料で、化粧品の原料にかなり”貢献”した合成界面活性剤の毒性を約30年にわたって主張してきた方です。わたしも「買ってはいけない」化粧品企画ではお世話になりました。
そのお父様で、ゼノア創始者が小澤王晃さん。界面活性剤と化学添加物の問題を「化粧品公害」と名づけて指摘を続けました。1955年~の話です。
樹木希林のノーメイク、石けん1つのシンプルライフ
「塗ればつっぱるから、また塗ってまたまたつっぱる。そして、シミへとまっしぐら!」と合成界面活性剤入り化粧品の問題を知ったのは、船瀬俊介著「買ってはいけない化粧品」でした。船瀬俊介さんとの出会いから200万部の「買ってはいけない」企画が生まれました。
化粧に手間暇、労力、お金をかけているのに、顔がつっぱっていませんか?
「買ってはいけない化粧品」だったと思うのだけど、女優の樹木希林さんのコメントと一緒に、彼女がノーメイクなのは化粧品の害(問題)がわかっているから・・・といったようなことが書かれていました。
化粧をしないほうが肌がきれい、健やかと言い切っているのは、20代当時、かなり衝撃的でした。
それと小沢王春さんとの出会い(肌にトラブルを与えるのは化粧品原料の合成界面活性剤)もあって、ずぼらなわたしはほぼノーメイク派へgo!
樹木希林さんは年を重ねても、ふだんは化粧もせずにリップクリームだけ。風呂場にも石けんを1つだけ。それで顔もからだも洗って、髪もシャンプーは使わないで湯洗いのみ・・・とかなりかなりのシンプルライフでした。
「顔には何もつけない。シャンプーもしないわね。仕事で色々つけられてベタベタになったときは床屋さんに行く。手早いから好きなのね。」と「AERA」のインタビューでも答えていました。
72歳のとき、オファーがあった化粧品のCMも「(こういう年齢で)顔に塗って、きれいになります」という広告には出れないときっぱり断っていました。
テレビや雑誌をとおして見ても肌がきれいでしたね。うまれついた肌のことを思って、そのままがいいという見本なんだろうと思っています。
ゼノア化粧料の「やさしい化粧品のはなし」
樹木希林さんのように、年をとること(エイジング)もオモシロがれるようになりたいものです。また毎週1回ヘナ染めの髪とあわせて、ずぼら手入れの肌も「きれいだね」とか言われたいです。ちなみに、顔がつっぱったこと、わたしはありません。
肌のバリアを壊さないように、メイクアップ化粧品より基礎化粧品選びがとにかく大事だと思っています。「どこの化粧品がおすすめ?」と聞かれたとき、「うまれついた肌」「本来の肌を守る」という、ゼノア化粧料の「やさしい化粧品のはなし」が好きだと言って、「ゼノアクリームA‐30、ゼノアローションA‐30アルファのファンだ」と伝えています。
【小澤王春さんの言葉】
・美容についてウソはいわない、妥協しない。
・誇大広告はしない。
・物品販売を目的とした指導はしない。
いまあらためてこの言葉、忘れないようにしよう!と思いました。
「化粧品成分事典」から「ヘナ事典」へ
2001年4月、化粧品に含まれる成分表示が義務づけられたことで、消費者にもどんな成分が化粧品に入っているかわかるようになりました。
肌のしくみ、化粧品の基礎知識や種類を解説し、4000種類ほどの化粧品成分を紹介したのが、小沢王春監修「化粧品成分事典」です。
知らないことを編集していくことはかなり勉強になりました。
愛用化粧品の素顔がわかるように、つけてはいけない化粧品&つけてもいい化粧品の見分け方、自己採点で化粧品が判定できるような事典にしました。
「化粧品成分事典」の編集をしたことで、肌のバリアなどについて学び、塗りたくるからは卒業だよ!と思いました。
しかし、2003年はまだ、ヘアケアのところをみても化粧品「ヘナ」にまったくふれていません。
次は「ヘナ事典」づくりへ。よちよちの美容師だし、まだまだ知らないことがたくさんありますから、「ヘナ愛」とともに深めていきたいです。
「ヘナ事典」をつくっていくには、ヘナだけではなくアルカリヘアカラーのことなども知っておかないといけないので、
・髪のしくみ
・ヘアカラーの種類、タイプ別特徴
・毛染めのメカニズム
・ヘアカラーのトリセツ、ヘナのトリセツ
・毛染め語句 などもまとめていけたらと思います。
「ヘナ事典」サイトでいくつか語句をあげています。これから埋めていきますので、ときどきのぞいてみてくださいね。「こんなヘナ語句もあるよ!」「これってどういうヘナ用語?」などあったら、ぜひ教えてください。
| 語句 | 同義語 | 種類 | 説明 | 代表商品 | |
|---|---|---|---|---|---|
| あ | アッシュヴァリュー | ||||
| アナフィラキシー | |||||
| アミノフェノール類 | 成分 | ||||
| アーユル・ヴェーダ | |||||
| アルカリカラー | |||||
| アルカリ剤 | ヘアカラー | ||||
| アレルギー | |||||
| アレルギー性接触皮膚炎 | |||||
| アンダートーン | 髪が持つ下地の色。目には見えない「感じる色」。 | ||||
| い | 育毛 | ||||
| 一時染毛料 | |||||
| 一時着色料 | テンポラリーヘアカラー | ||||
| 医薬部外品 | |||||
| 色合い | |||||
| インディゴ | 成分 | ||||
| インド産ヘナ | ヘナ | ラジャスターン州ソジャットが世界でも有数、高品質ヘナの産地。 | |||
| インドラジャスターン州 | ヘナ | インドで最も面積が大きい州。州都はジャイプル。 | |||
| う | ウコン | ||||
| 薄毛 | |||||
| うねり毛 | |||||
| え | 永久染毛剤 | パーマネントヘアカラー | |||
| エコサート | フランス | ||||
| お | お帰りヘナ | 塗るだけヘナ、ホームヘナ | ヘナ | 理美容サロンのプロが塗布し、そのまま帰宅するヘナメニュー | |
| オーガニック | 農薬や化学肥料に頼らない、自然の恵みを活かした加工方法 | ||||
| オーガニック認証機関 | |||||
| おしゃれ染め | |||||
| オハグロ式白髪染め | |||||
| か | 過酸化水素 | オキシ | |||
| 過酸化バリウム | 成分 | ||||
| かぶれ | 接触皮膚炎 | ||||
| 髪トラブル | |||||
| カラースティック | |||||
| カラートリートメント | |||||
| カラーマスカラ | |||||
| カラーリング | |||||
| カラーリンス | |||||
| キューティクル | |||||
| き | 金属性染毛剤 | ||||
| く | グレイヘア | ||||
| け | 景品表示法 | 法律 | |||
| 化粧品製造業の許可 | |||||
| 化粧品製造販売業の許可 | |||||
| ケミカルヘナ | ヘナ | ヘナ配合のヘアカラー剤 | |||
| こ | 合成シャンプー | ||||
| 公正取引委員会 | |||||
| 厚生労働省 | |||||
| 国産ヘナ | ヘナ | ヘナの越冬温度は15℃なので奄美大島以南での栽培が可能。琉球品種は3、4種ほど。インド産沖縄育ち、外国産を輸入し国内加工、国産と外国産のミックスタイプあり。 | |||
| 国民生活センター | |||||
| さ | 酸化染毛剤 | アルカリ性タイプカラー | |||
| 酸化染毛料 | |||||
| し | ジアミン系 | ||||
| ジアミンアレルギー | |||||
| シカカイ | |||||
| 刺激性接触皮膚炎 | |||||
| 食品分析センター | |||||
| 女性ホルモン | |||||
| 植物性染毛料 | 毛染め | ヘナ(ヘンナ)、インディゴ(ナンバン藍、タイワンコマツナギ、ナンバンコマツナギ、タデ藍、琉球藍・・・)など。 | |||
| 白髪 | |||||
| 白髪染め | |||||
| す | スカルプ | 頭皮 | |||
| せ | 製造物責任法 | PL法 | 法律 | ||
| 石けんシャンプー | |||||
| 接触皮膚炎 | |||||
| セルフヘナ | ヘナ | 自宅で行なわれるヘナのこと | |||
| 染毛料 | |||||
| た | 脱染剤 | ヘアライトナー | |||
| 脱色剤 | |||||
| 脱毛 | |||||
| タール系色素 | |||||
| な | ナチュラルヘナ | ヘナ | 天然100%ヘナのこと | ||
| ナンバンアイ | |||||
| に | 日本ヘアカラー工業会 | ||||
| ぬ | 塗るだけヘナ | お帰りヘナ、ホームヘナ | 理美容サロンのプロが塗布し、そのまま帰宅するヘナメニュー | ||
| ね | ネットワークビジネス | ||||
| の | ノンジアミンカラー | ||||
| は | ハイライト | ||||
| バージンヘア | |||||
| パッチテスト | 毛染め前にアレルギー反応を確認する方法。毛染め48時間前から実施。 | ||||
| パラアミノフェノール | |||||
| パラフェニレンジアミン | PPD | ||||
| 半永久染毛料 | セミパーマネントヘアカラー | ||||
| ひ | ピクラミン酸 | 成分 | 白髪をオレンジに染める化学染料。偽装ヘナパウダー製造にも使われている染料 | ||
| 非酸化染毛剤 | |||||
| 美容師法 | 法律 | ||||
| 美容ディーラー | |||||
| 敏感肌 | |||||
| ふ | プライマリーカラー | ||||
| ブラックヘナ | ヘアカラー | 酸化染料(ジアミン類)配合のケミカルヘナ。黒く染まる。 | |||
| へ | ヘアカラー | ||||
| ヘアカラースプレー | |||||
| ヘアカラートリートメント | |||||
| ヘアカラーファンデーション | |||||
| ヘアダイ | |||||
| ヘアブリーチ | 脱色 | ||||
| ヘアマニキュア | |||||
| ヘアライトナー | |||||
| ヘナ(ヘンナ) | ヘナ | 植物性染毛料 | |||
| ヘナ100% | ヘナ | ヘナのみ | |||
| ヘナサロン | ヘナ | ヘナ染めを専門サロン | |||
| ヘナタトゥー | メヘンディ、メヘンディアート | ヘナ | インドでのヘナの呼称。宗教的なお祭り、結婚式などの祝い事の際に顔など肌に模様を描くこと(化粧) | ||
| ヘナ蒸し | ヘナ | 座器の器の中にヘナを入れお湯を注ぎ加熱し、蒸気を浴びるハーブ蒸し(健康法) | |||
| ヘナ風呂 | バスタブでヘナ浴をすること(健康法) | ||||
| ヘンナ | 成分 | ヘナのこと | |||
| ほ | 細毛 | ||||
| ホームヘナ | お帰りヘナ、塗るだけヘナ | ヘナ | 理美容サロンのプロが塗布し、そのまま帰宅するヘナメニュー | ||
| め | メンズヘナ | ヘナ | 男性への天然100%のヘナ染め。白髪染めヘナ、インディゴ入りミックスハーブ染めなど。 | ||
| も | 毛髪着色料 | ||||
| め | メヘンディ | ヘナタトゥー、メヘンディアート | ヘナ | インドでのヘナの呼称。宗教的なお祭り、結婚式などの祝い事の際に顔など肌に模様を描くこと(化粧) | |
| モイスチャー | |||||
| 毛髪診断 | |||||
| 毛髪のレベル | |||||
| り | 理容師法 | 法律 | |||
| ろ | ローソン | ローソニア・アルバ | ヘナ | ヘナに含まれる染料。髪の毛や皮膚が染色される。濃度が高いほどオレンジに染まる。 | |
| S | SDGs | Sustainable Development Goals | 持続可能な開発目標 | ||
| U | USDA | アメリカ農務省 | |||
| W | WHO | 世界保健機関 |

「ヘナ事典」の監修は江口照久さん。”ヘナ伝道師グッチ”こと、江口さんは美容師で、ヘナメーカー「エムテック」代表。
ヘナ伝道師として22年、1000回以上の「ヘナ塾」を全国で開催しています。さらに現在、沖縄うるま市で、ヘナの畑作り・栽培・加工・販売まで行なっています。
インドヘナだけでなく国産ヘナも知るヘナの生産者、美容師、ヘナメーカー代表です。「ヘナ事典」監修のいちばんの適任者だと思い、お願いしました。





