「ヘナ」についての疑問、質問にお答えしていきます。
「ヘナQ&A」の回答は江口照久さん(「エムテック」代表、美容師)。インドヘナだけでなく、国産ヘナも知る「国産ヘナの生産者」。そしてプロヘナ、ヘナ歴25年のヘナ伝道師です。
Q1 ヘナとは何ですか?
そもそもヘナってなに?
染毛効果、トリートメント効果がある植物染料です。
ミソハギ科の低木で、英語名「Henna(ヘンナ)」、和名「指甲花(しこうか)」と言います。
草木染めとしての歴史は古く、あのクレオパトラもヘナを利用して髪、唇、爪に色づけして、その神秘性を増していたと言われています。
日本でも随分前から、自然派志向として美容室を中心に、その染毛効果、トリートメント効果が注目され、静かなブームとなっています。
各国に広がるヘナ栽培地は、台湾、日本(沖縄地方)、ベトナム、タイ、フィリピン、エジプト、インド、北アフリカ、イランなどで、温暖な気候の国々で栽培されています。
日本で使用されているヘナのほとんどはインド産です。インド北部には広大に広がるタール砂漠があります。そこにラジャスターン州ソジャットという街があります。世界でも有数、高品質ヘナの産地です。ヘナ業界でも「上質のヘナ=ソジャット産」と言われるほど有名です。
しかし、ヘナに含まれる染料であるローソン量(ローソニア・アルバ)の数値を見ても、国産ヘナのほうがインドソジャット産の品質を上回っていることがわかってきました(*詳しくは、「インド産ヘナと比べて、国産ヘナの特徴は何ですか?」にてお伝えします)。
「ヘナ配合」「ヘナエキス配合」はヘナとは呼べない&呼ばない
「ヘナ」と書かれた商品がいろいろ売られているけど?
「ヘナ配合」や「ヘナエキス配合」をヘナとは言わない。
純粋にヘナ葉を乾燥させたパウダーのみが「ヘナ」。
ヘナを温湯で溶いて白髪を染めたり、トリートメントとして用いたりします。現在、多くの人が植物由来のパウダー系をすべて「ヘナ」と呼んでいますが、それは誤りです。
「ヘナ配合」や「ヘナエキス配合」をヘナと表現しません。純粋にヘナ葉を乾燥させたパウダーのみを「ヘナ」と表現しています。
ヘナの効能&効果 ~ 染毛、トリートメントだけではない
毛染め、トリートメント以外にどんな効果があるの?
ヘナは「万能薬」と言われています。
パサつき、くせ毛、ボリュームがない、ツヤがない・・・など
髪のトラブルを抱えている人におすすめ。
ヘナの新葉を乾燥させて、粉末にしたものが昔から植物染毛剤や薬剤、防腐剤として使用されてきました。殺菌効果や体温を下げる効果があることも知られ、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」ではヘナは「万能薬」と言われるほど愛用されています。
効果は幅広く、傷の炎症を抑える、頭痛解消、不眠解消、肝臓機能を高める、デトックス効果があるとされています。そのほか皮膚病予防、止血、おでき、やけど、打撲傷、防腐剤、皮膚炎などの薬剤として使われていました。
髪への効果はたくさん!
わたしがヘナインストラクター、美容師として感じている「髪への効果」としては・・・
(1)続けて使用することで、毛根に詰まったシャンプー、染料のカス、老廃物を取り除き、頭皮、毛根が健全化されるので、毛髪が改善されます。
(2)抜け毛、薄毛にも効果が高く、髪が細くコシがなくなっている人にもおすすめです。
(3)穏やかに髪や頭皮に直接作用するので持続性に優れ、パーマネントウェーブや縮毛矯正等で傷めた髪を整えるトリートメント効果は抜群です。
(4)髪のキューティクルを引き締め、傷んだところを調整します。毛髪の1本1本をコーティングするので、太陽光線や大気汚染の害から保護します。
ネット上で紹介されている「ヘナ&ハーブカラー効果」
以下はヘナ&ハーブカラーについての本、インターネット上で紹介されている効果です。
□メニエール病
□生理痛
□不眠症
□デトックス
□毛穴の汚れを取り除く
□抜け毛を少なくし育毛
□紫外線防止
□殺菌と抗菌作用があり
□フケや痒みの予防
天然100%ヘナ&ハーブカラーに向いている人
ヘナ染めに向いている人は?
クセが気になる人、ボリュームのない人などヘナは髪の救世主。
天然100%でダメージゼロなので、安心してご利用できます。
以下のような髪の悩み、不調を抱えている人などにヘナはおすすめです。
□白髪率が高い(天然100%でも明るく染めることが可能)
□更年期障害
□妊婦、授乳中、アレルギーの方(ジアミン等)
□髪にハリ・コシ・ツヤが欲しい
□髪のダメージを改善したい
□皮膚が弱い
□頭皮が荒れている
□くせ毛が気になる
□白髪を頻繁に染められる
□抜け毛、薄毛、細毛が気になる
□通院されている方・薬を服用されている
□ご高齢
ヘナメーカー「エムテック」代表・美容師・ヘナインストラクター
ヘナ歴25年、ヘナ伝道師グッチ
ヘナ伝道師として22年、1000回以上の「ヘナ塾」を全国で開催。現在、沖縄うるま市で、ヘナの畑作り・栽培・加工・販売まで行なっている「国産ヘナの伝道師」。