「ヘナ」についての疑問、質問にお答えしていきます。
「ヘナQ&A」の回答は江口照久さん(「エムテック」代表、美容師)。インドヘナだけでなく、国産ヘナも知る「国産ヘナの生産者」。そしてプロヘナ、ヘナ歴25年のヘナ伝道師です。
Q ヘナ染めでは思った色に染まりません。
希望の色、思った色に染めてもらいたいのだけど・・
ヘナの色はオレンジのみ。
色調整でハーブカラーを調合することもありますが、
色合い重視の方にはヘナをおすすめできません。
「天然100%ヘナ」の色はオレンジのみです。ヘナの木を刈り取り、乾燥させ、ヘナ葉のみをパウダー状にしたヘナパウダーの色はオレンジです。
染め回数を重ねるごとにオレンジが濃くなり、赤茶色コッパー(Copper、カッパー銅色)へと変化します。
色の調整を行なうため、ハーブカラーのインディゴ(藍・インディゴブルー)やターメリック(うこん・黄色)を使用することもあります。
ハーブカラーは、ヘナ・インディゴ・ターメリック等を用いた天然100%カラーのこと。
ヘナとは、ヘナ染め、ヘナトリートメントのこと。
ヘナのオレンジが気になる人へ
ヘナのオレンジや赤味が気になる方には、2つの方法があります。
1 ヘナにインディゴを加えて染める。
ヘナにハーブカラーを加えたミックスハーブ商品も売られています。インディゴ入りヘナ、ハーブ入りヘナなどと言われています。ご自身でヘナとハーブカラーを調合して染めることもできます。
2 ヘナ染め後、ハーブカラーで2度染めをする。
ヘナでいったん染めて、その後にインディゴ、またはインディゴとヘナのミックス、ターメリックのミックスハーブを塗布します。ハーブカラーによる「2度染め」と言われている方法です。
基本的には、ヘナ染めは40~60分放置後、プレーンリンス(予洗、素洗い、すすぎのこと)。流すのみでシャンプー剤は使用しません。その後、改めてインディゴ、またはミックスハーブを塗布して30~45分放置します(いわゆる二度染め)。
しかし、これらの方法を用いても、オレンジ~濃いオレンジ~赤茶色~茶色~焦げ茶色~黒褐色(自然色)以外の色合いは困難です。2度染めの2回目にターメリックを加えるとやわらかな印象の茶色に染めることができます。
色に、最も大きく左右されるのは、毛質、太さ、白髪の色です。
色合い重視の方へはヘナをおすすめできません。ヘナはヘアカラーと違って時間もかかります。簡単で、時間も早く、希望の色合いに染めたいとお考えの方には、ヘアカラーをおすすめします。
ヘナ、ハーブカラーは時間や色合いより、もっと大切なことに気付かれた方へおすすめしています。
ヘナメーカー「エムテック」代表・美容師・ヘナインストラクター
ヘナ歴25年、ヘナ伝道師グッチ
ヘナ伝道師として22年、1000回以上の「ヘナ塾」を全国で開催。現在、沖縄うるま市で、ヘナの畑作り・栽培・加工・販売まで行なっている「国産ヘナの伝道師」。